革職人の日記

日別アーカイブ: 2015年9月9日

コバ、床面の仕上げ

コバ、床面の仕上げについて

コバとは革の切り口の断面のことで、床面とは革の裏面のことをいいます。コバ、床面はそのMままだとけケバだっているので処理を施します。

仕上げの方法
処理の方法には、磨いて仕上げる方法と、コート剤等を塗って仕上げる方法があります。

コバの磨き仕上げ
磨きで仕上げは、タンニンなめしとアリニンなめしのヌメ革に限定された仕上げの方法です。

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▲磨き仕上げに使う道具のウッドスリッカーとへら付くへり磨き
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▲磨き仕上げ用の処理剤のCMC

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▲コバ磨きの作業風景

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▲磨き前のコバ
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▲磨き仕上げ済み
磨き前のコバはケバだっていますが、CMCを塗ってウッドスリッカーを使い磨き仕上げることでケバだちが無くなり艶やかな仕上がりになります。

床面の磨き仕上げ
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▲磨き前のコバ
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▲磨き仕上げ済み

コバど同様にCMCを塗り水分が無くなりツルツルになるまで磨き仕上げます。床面の場合、ガラス板やウッドブロック等の道具を使用して作業をします。

コート剤によるコバの仕上げ
コバにSPコート剤を塗り仕上げる方法で磨き仕上げとは違った雰囲気の仕上がりになります。
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▲コート剤各種

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▲カラーコート剤での仕上げ

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▲クリア(無色)コート剤での仕上げ

スタッズでのインレイワーク

メインの素材に対し、商品の仕様にあったイメージでカットした別革、別色の素材をスタッズで挟み込む技法
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ピーナッツ型にダイヤモンドパイソンでインレイワークを施し製作したロングウォレット

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キャッツアイ型にダイヤモンドパイソンでインレイワークを施し製作したベルト

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キャッツアイ型にトカゲの革でインレイワークを施し製作したキーケース

インレイワーク

切り抜いた上側の革と下側の革の間に、浮き立たせたい革を挟み込み込み縫い合わせます。
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▲上革:サドルレザー 中間:ダイヤモンドパイソン 下革:床革

インレイワークを取り入れたアイテム
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スタンピング

カービングと同様に湿らせると細工がしやすくなるタンニンなめしのヌメ革の特性を生かし革に刻印で模様をつける技法をスタンピングといいます。

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▲スタンピングに使用する刻印

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▲スタンピングを入れて制作したカードケース
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▲スタンピングを入れて制作したロングウォレット(長財布)

バスケットウェーブ

バスケットウェーブについて

バスケットウェーブとは、カービングと同様に湿らせると細工がしやすくなるタンニンなめしのヌメ革の特性を生かし専用の刻印で、ザルの様な模様の革に打ち込んでいく技法です

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▲バスケットウェーブに使用する専用の刻印

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▲バスケットウェーブを入れたロングウォレット(長財布)

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▲バスケットウェーブを入れたサドルレザーのベルト

レース編みに付いて

ダブルステッチ

革レースで縁をかがり仕上げる技法の一つです。ダブルステッチで仕上げた作品は、縫い糸でのステッチと比べると強度的のは劣るものの、ハンドメイドならではの温もりのある豪華なな仕上がりになります。

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▲ダブルステッチ

かがり仕上げ(ダブルステッチ等)に使用する革レースは、カンガルーレースなどの材料として市販されいる物もありますが、制作する商品にあった素材から、用途に合った色、幅、厚さで切り出して使用する場合もあります。
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▲カンガルレースカンガルーの革から作られた
裏面が綺麗な、柔軟性のある丈夫なレース
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▲皮革から切り出して作った革レース

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▲ダブルスッテチで仕上げたアイテム
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▲本体と別色のレースでのダブルステッチ

手縫いについて

当店では大体の商品を手縫いで制作しています。

手縫いの方法
あらかじめ空けておいた穴をサドルステッチという手縫いの技法で縫い合わせてます。
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サドルステッチとはルイ・ヴィトンの伝統技術として今日まで受け継がれ、エルメスケリーバック・エルメスバーキンバックの制作にも取り入れられてる1本の糸の両端に2本の針を付けて表と裏から同じ穴を刺して縫い合わせる完全な手作業でしかできない手縫いの技法です。ミシン縫いに比してはるかに手間がかかるが、片方の糸が解れてももう片方の糸が縫い目をホールドしているので、縫合部が緩まないという利点があります。